シンガポールで口座開設 非居住者でも可能?【HSBCシンガポール】

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ビジネスで頻繁にシンガポールに渡航する方にとって、シンガポールの銀行口座を持つことは非常に便利かもしれません。以前は、パスポートを持っていけば誰でもシンガポールで銀行口座を開設できる時期がありましたが、現在はシンガポールのビザを持たない外国人が銀行口座を開設することはできません。しかし、シンガポール視点で見ると、外資系銀行の一部では口座開設の可能性があるため、今回はシンガポールの非居住者向けに、HSBCシンガポールでの口座開設についてご説明いたします。PRやEPを持ってシンガポールに居住している外国人は、地元のDBS、OCBC、UOBで口座開設が可能です。

HSBC シンガポール銀行口座の機能とは?

HSBCプレミアとは、HSBCが提供する口座の一種です。HSBCシンガポールでは、パーソナルバンキング、プレミア、ジェードの3種類の口座があり、プレミアはその中間に位置付けられています。プレミア口座は、主に富裕層向けのサービスを提供し、最低預入額はSGD 200,000です。この口座では、個別のアドバイザーによるサポートや、優遇金利、海外送金の手数料の割引など、多様な特典が用意されています。

HSBCとは何?

HSBCは多くの日本人にはなじみが薄いかもしれませんが、世界最大級のメガバンクであり、ロンドンに本社を置いています。1865年に香港で創設された香港上海銀行(The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited)を母体とし、1991年に設立されました。多くの人が香港の銀行という印象を持つHSBCですが、実際には世界各地に存在しています。以前は日本でも個人向け業務を行っていましたが、現在は法人向け営業に特化しています。HSBCはシンガポールで現地法人を構えており、12店舗を有しています。

海外銀行口座開設には高いハードルがある

シンガポールでの口座開設には厳しい条件があります。前述の通り、非居住外国人がシンガポールの銀行口座を開設するのは非常に難しいと言えます。口座開設の目的を明確にしておくことが重要です。例えば、海外ビジネスの拡大や投資先としてシンガポールを考えている場合、事前に具体的なニーズを整理しておくことが助けになります。

また、英語や中国語での意思疎通ができない方も、口座開設に苦労するでしょう。口座開設を支援する業者も存在しますが、当サイトではそのような業者の利用を推奨しません。仮に口座開設ができたとしても、その後の取引はすべてご自身で行う必要があります。

HSBC Premier Account の開設申し込み手順

口座開設を希望する場合、まずは来店予約をしましょう。いきなり支店に行っても、希望通りの結果が得られる可能性は低いです。予約をすると、MRT Orchard駅にあるClaymore支店を指定されます。ここにはHSBC International Wealth Hubという、非居住外国人向けの専用窓口があります。居住者でない場合は、こちらで手続きを行うことになります。

予約時には、必要な資料が伝えられます。必要な書類は個人によって異なることがありますが、一般的に以下のような書類が必要です。正確性を期すために、原文も併記します。


また、予約をすると、当日までに用意する資料が伝えられます。人によって指示される書面は異なる可能性がありますが、おおむねこのような書面が必要とお考え下さい。できだけ正確性を期すために、原文である英語を併記します。HSBC Premier口座開設に際して、国によって要求される書面は異なります。
1) Account Opening Form/ 口座開設申し込み書
2) Copy of Passport (with minimum 6 months validity) / 有効期限6か月以上あるパスポート
3) Proof of Residential Address (example, front and back copy of Drivers license, latest Bank Statement or Utility bill.) / 住所を証明する書類 (例:運転免許証、直近の銀行取引明細、光熱費請求書)
4) Latest 3 months bank statements / 直近、3か月の銀行取引明細
5) For employed : Proof of Income (latest Income Tax form / latest 3 months pay slip / Valid Employment Contract / latest 3 months bank statement where salary is credited) / 雇用されている場合:収入証明書(最新の所得税申告書/最新の給与明細書/有効な雇用契約書/給与が入金されている直近3ヶ月分の銀行取引明細書
6) For self-employed : proof of business ownership and latest 3 months business banking statements and latest company income tax statements / 自営業の場合:事業所の所有者であることを証明するものと、直近3ヶ月分の銀行取引明細書、直近の会社の所得税明細書
7) Business card (if any) / 名刺 (もしあれば)

以上の書類を持参の上、予約日時に支店を訪問してください。申し込み後、直ちに口座開設されるのではなく、審査に数日を要します。近年、マネーロンダリング防止の観点から、多くの銀行が口座開設に際してマイナンバーカードの提示を求めています。

非居住外国人向け窓口のあるClaymore支店

写真:Google maps

日本でシンガポールの銀行(DBS, OCBC,UOB)の口座を開くことはできますか?

シンガポールの三大銀行、DBS、OCBC、UOBは日本にも支店を持っていますが、日本支店は法人向けに特化しており、個人向けの業務は行っていません。したがって、シンガポールの銀行口座を日本で開設することはできません。