HSBC シンガポール銀行口座の機能とは?

お金の話

HSBCプレミアとは、HSBCが提供する口座の種類です。HSBCシンガポールでは、パーソナルバンキング、プレミア、ジェードの3種類の口座があり、プレミアは中間に位置付けられます。中間とはいっても、最低預入額として、約1600万円(シンガポールドルで、$200,000)が設定されています。この額を下回ると、口座維持費が請求されます。本記事では、HSBCプレミアに付随する機能について、ご紹介します。

口座開設についての説明は、こちらをご覧ください

HSBCシンガポール Premier口座にはどのような機能があるの?

プレミア口座というと、ものすごい機能があることを想像される方がいらっしゃるかもしれませんが、過度な期待はなさらないでください。金利が倍になったり、高級車でのお迎えサービスというようなことはありません。あくまで銀行口座です。精々、各種の手続きが、カウンターではなく個室で行われるという程度とお考え下さい。

HSBC Premierの世界共通のサービスとして、Global View / Global Transfersという機能が挙げられます。Global Viewは、ご自身がお持ちのHSBC Permier口座残高を一覧で閲覧することができる機能です。あなたが、複数の国で、HSBCプレミア口座を開設している場合、ワンクリックで全口座の残高を見ることができます。

Global Transfersは、ご自身の口座間で資金移動する機能です。あなたが複数の国で、HSBCプレミア口座をお持ちの場合、ワンクリックで別の国の口座に移動することができます。日本から海外送金をする際の手続きは、各種の書類を要求されることがあります。しかし、Global Tansfersは、そのような手間はありません。HSBCが店舗展開する複数の国に出張する機会のあるビジネスマンにとっては、とても便利な機能ですね。

HSBCシンガポール口座が提供する日本の銀行にはない様々な機能

日本の銀行では提供していない機能をHSBCシンガポールでは提供しています。シンガポール国外向けの機能、シンガポール国内向けの機能がありますが、海外事情を知っていただきたいので、どちらもご説明します。

共同名義の口座を開設できます

日本では、単独名義の銀行口座しか開設できません。しかし、シンガポールでは、共同名義の口座が開設できます。主たる使い方としては、夫婦名義での口座開設が想定されます。共同名義にした場合、Debit Card(日本のキャッシュカードに相当)が複数枚発行されます。また、インターネットバンキングへのアクセスIDも、複数設定できます。

共同名義の最大のメリットは、名義人のいずれかが死亡した時でも、資産の移行がスムーズにできることです。日本の銀行口座でも、名義人本人が死亡した場合、口座凍結されますが、これは海外の口座でも同じです。共同名義口座であれば、生存している名義人が、全資産をそのまま管理することが可能です。但し、現地では非課税でも、日本では相続税の対象となります。このような事態が発生した場合には、税務署、税理士にご相談することをお勧めいたします。

Everyday Global AccountとDebit Card

HSBCシンガポールの口座では、オーストラリアドル、カナダドル、ユーロ、日本円、ニュージーランドドル、イギリスポンド、スイスフラン、香港ドル、中国元の9通貨です。もちろんシンガポールドルは使えますので、合計10通貨の取り扱いができます。最も身近な隣国、マレーシア、インドネシアの通貨は、この口座では取り扱いがありません。

外貨の取り扱い自体は、日本の金融機関でも行っているので珍しくありません。大きな違いは、当該国通貨で決済を行った際、該当国の通貨建て残高から資金を直接引き出すことができる、という点です。例えば、日本のATMで預金引き出し操作や、Debitカードとして使用すると、日本円建ての預金残高がある場合、日本円残高から直接引き落とされる、ということです。HSBCのATMであれば、シンガポール外であってもATM手数料はかかりません。HSBCのATM以外では、 PLUS networks に接続しているATMで使用できます。残念ながら、日本には、HSBCのATMが無いので、ATM手数料がかかってしまいます。

裏面にあるロゴはシンガポールでのみ使用されるサービスなので、見たことの無いロゴもあるかと思います。総括すれば、このカード1枚あれば、様々な支払いができる、という優れものです。VISAのロゴがついているので、VISA加盟店でももちろん使用できます。

④:NETS Flashpay は、プリペイド式の支払い手段です。今後発行されるカードにはこの機能はありません。

⑤:NETSは、銀行口座から直接引き落とされる支払い手段です。

MRT(地下鉄)のマークです。つまり、このカードでMRTやバスに乗れます。

 

日本のETCカードのようなものです。シンガポールでは、高速道路通行料ではなく、市街地への車流入を抑制する目的で道路通行料金を徴収しています。ETCと同じく、カードリーダーが必要です。

交通網に限らず様々な支払いの場面をキャッシュレスにする目的で、シンガポールが国家主導で推進するキャッシュレスの規格です。

クレジットカードも申し込める

異国の地でクレジットカードを持つことは至難の業です。日本で高いクレジットヒストリ―を持っていたとしても、シンガポールでのクレジットヒストリーがなければ、通常は作れません。しかし、HSBCプレミア口座を開設できる人であれば、クレジットカードも持つことができる可能性があります。このカードはHSBCプレミア口座を持つ人専用のカードです。

日本で発行されたクレジットカードを海外で使用すると、為替手数料等として、2%前後の費用が上乗せされて請求されます。しかし、シンガポールドル建ての決済について、このクレジットカードを使用する場合、為替手数料がかからない、というメリットがあります。年会費は掛かりません。

 

Master Card Contactlesss機能:クレジットカードの使用時に、カードリーダーにタッチするだけで決済できる。シンガポールのクレジット決済は、多くの場合、Contactless機能で支払いが完了します。

ENTERTAINER with HSBC

クレジットカードに付随する特典サービスです。ちょっとリッチな食事に対する割引や、リバークルーズの2名目無料などのサービスが提供されています。このクレジットカードを持つ最も大きなメリットかもしれません。

食事に関する特典の例:シンガポール国内で200店舗使えます。

旅行、ホテルに関する特典の例: 世界150か所で使用可能です。

投資口座も開設可能

株式取引、投資信託、債券などの取り扱いが可能です。日本では購入できない金融商品の売買をすることが可能です。Everyday Global Accountと紐づけることが可能なので、シンガポールドル以外を建値とする金融商品の売買でも、毎回の取引において、シンガポールドルとの為替手数料が発生することはありません。米ドル建ての金融商品であれば、決済代金はEveryday Global Accountにある米ドルで決済できます。

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