クーラーバックがもらえるコストコ エグゼクティブ会員のメリットは? 

お金の話

コストコでお買い物をすると、レジで支払いをする際に、エグゼクティブ会員の勧誘を受けることがあります。特に、2万数千円以上の買い物をした時に、声が掛かる傾向があります。更新月であれば、ほぼ、100%に近い確率で、更新に合わせたアップグレード勧誘をされます。でも、勧誘を受けても、すぐに判断するのは難しいと思います。そこで、現状維持する/アップグレードの判断基準を考えてみましょう。判断基準をしっかり持っておけば、迷わず判断できます。そして、判断に対して後悔することはありませんね。
エグゼクティブ会員のメリットは、「購入金額の2%がエグゼクティブリワード(=ポイント還元される)」というものです。では、エグゼクティブ会員になる追加費用を払ってもポイント還元2%以上のメリットを享受できるのは、年間購入額いくらなのでしょうか?

Costco Exceutive Member エグゼクティブ会員勧誘の広告では、正しい判断ができない

コストコ店頭で配布しているアップブレード勧誘のチラシでのシミュレーション前提は、コストコグローバルカード(クレジットカード)の利用を前提としている数値が記載されています。しかし、多くの皆さんがすでに、クレジットカード(マスターカード)はお持ちだと思います。加えて、そのクレジットカードからは、利用額に応じてポイント還元されていますよね。ですから、比較する前提としては、コストコグローバルカード利用時にもらえる1.5%還元を加味しない計算をする必要があります。あくまで、エグゼクティブリワードとして獲得できる2%が基準になります。

出典:Costco店頭配布 エグゼクティブ会員勧誘チラシおよびCostco HP

コストコのHPを見ればコストコ グローバルカードを加味しない試算表が掲載されています。店頭配布のチラシは、こちらを使用するべきと私は思いますが。。。。実際より低い年間購入金額で、メリットが出てくると勘違いします。

出典:Costco HP

つまり、一般会員からエグゼクティブ会員へアップグレードする場合は年間¥252,996(¥21,083/月平均)以上ビジネス会員からエグゼクティブ会員へアップグレードする場合は年間¥283,248(¥23,604/月平均)以上の買い物をしないと、メリットが出てきません。尤も、コストコの商品単価は高いので、1回あたり¥20,000円超えは珍しくはないですが、この金額を毎回意識しないといけなくなるのは、精神衛生上よくないかもしれませんね。

Costco Exceutive Member 特典のエグゼクティブ保冷バックの魅力

店舗に行くと、エグゼクティブ特典として配布されている黒い保冷バックを持っている人を見かけますね。あのバックが欲しくて会員になりたい、と考える人向けの試算をしてみました。あのバックは、メルカリ、楽天ラクマなどのフリマで、概ね¥2000前後で出品されています。ですから、あの特典のバックは¥2000円の価値があるとも言えます。高値で売り出している人もいますが、総じて売れていません。

保冷バックの比較対象としては、現在、一般販売している保冷バック2個セットで、店頭販売価格が¥2400円前後(ネット上の情報を加味すると、店舗や時期によって値段が変動しているようです)を考えるといいかもしれません。このバックの値付けから推測すると、保冷バッグエグゼクティブバックは、機能的にには¥1200円前後の価値と考えてもいいのかもしれません。

仮に、保冷バッグエグゼクティブバックの価値が¥2000とすると、アップグレードにかかる費用差額としては、一般会員からは¥3,665、ビジネス会員からは¥3,060円となります。この差額を2%で割り戻せば、年間購入額損益分岐点が分かります。

つまり
一般会員: ¥3,060÷2% = ¥153,000/年(¥12,750/月平均)
ビジネス会員: ¥3,665 ÷2% = ¥183,250/年(¥15,270/月平均)
以上の購入見込みがあれば、メリットが出てきます。

※クーラーバックは、エグゼクティブ会員登録と同時にはもらえません。数か月後になります。おそらく、バック入手目的の超短期間契約を防ぐための処置だと思われます。

Costco Exceutive Member 限定クーポンの存在

エグゼクティブ会員限定のクーポン配布や割引が存在します。このクーポンは、常時配布されているわけではないですし、あなたが欲しいものに対してクーポンが発行されるかは、残念ながら分かりません。ですから、欲しいものに対してクーポン配布があったら「ラッキー!」と思うくらいでちょうどいいと思います。過度な期待をしてはいけませんし、まして、損益分岐点の計算に入れるべきでもありません。

まとめ: エグゼクティブ会員になるならないの損益分岐点

金額面だけで判断するなら、
一般会員からエグゼクティブ会員へアップグレードする場合は年間¥252,996(¥21,083/月平均)以上、
ビジネス会員からエグゼクティブ会員へアップグレードする場合は年間¥283,248(¥23,604/月平均)以上
が、損益分岐点としての目安になります。保冷バックを加味するなら
一般会員からエグゼクティブ会員へアップグレードする場合は年間¥153,000(¥12,750/月平均)以上、
ビジネス会員からエグゼクティブ会員へアップグレードする場合は年間¥183,250(¥15,270/月平均)以上
が目安となります。

後は趣味・嗜好の世界です。ショッピングセンターのディズニーランドのとしてコストコに行くこと自体を楽しみにしている方は、迷わずエグゼクティブカードの申し込みをお勧めします。不定期に配布されるクーポンをみて、ますます、お買い物が楽しくなるかもしれませんね。

Costco Exceutive Member 特典のエグゼクティブ保冷バックだけ欲しい、という人はメルカリ、楽天ラクマでバックだけ購入する、というのもありですね。