中田敦彦と宮迫博之が芸能界とテレビ業界に対してYoutubeで挑む

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2020年11月21日、中田敦彦さんと宮迫博之さんが新たなYoutube番組を開始しました。中田さん、宮迫さんのいずれもテレビから姿を消している人物です。中田さんは、自分自身のやりたい事を追求するため、活躍の場をテレビからYoutubeに移行している芸能人です。現在は、教育系Youtuberとして、フォロワー数300万人を獲得し活躍しています。一方の宮迫さんは、2014年に行った闇営業が明るみとなり、2019年に吉本興業を退職。以降、テレビ出演のオファーがない状態になっています。この2人が企画した新番組とは?

宮迫博之と中田敦彦による新トーク番組 WinWinWiiin(ウィン ウィンウィーン)に見るビジネスモデルの変化

今回、宮迫博之さんと中田敦彦さんによる新トーク番組 WinWinWiiin(ウィン ウィンウィーン)は、以下の側面で、従来のテレビ業界、および芸能界のカタチが変化する象徴的な存在と言えます。

  • 従来テレビ局しか放送することができなかったような内容の番組が、Youtubeで公開されたこと。
  • Youtubeは再生回数に応じた収益が発生するため、テレビ局の放送に不可欠なスポンサーは基本的には不要。それ故、番組制作に際してスポンサーの顔色を伺う必要がなくなること。
  • 芸能事務所に頼らなくても、個人として活躍の場を切り拓くことが可能となったこと。

そして、Youtubeのそもそもの特徴として、

  • 時間枠の制限がないこと。
  • 生配信、On demandのどちらも対応可能なこと。
  • 場所の制約がない。インターネット環境があれば、日本国内のみならず世界中で視聴可能なこと。

です。Youtubeが無かった頃、録画も今ほど簡単にはできなかった為、視聴者全員が同じ時間に番組を楽しむのが当たり前でした。かつて存在したトーク番組、WinWinWiiinでも取り上げられていた「8時だよ全員集合」は土曜日の午後8時、「笑っていいとも」は平日の昼12時にテレビで見るしかありませんでした。しかし、Youtubeでは、On Demandが当たり前です。自分の好きな時間に、好きな場所で好きな番組を楽しむことができるのです。Youtubeそもそもの特徴として、テレビを凌駕するメリットがある為、テレビと同等のコンテンツが提供できれば、かなり高い確率でYoutubeに軍配が上がります。テレビ局、芸能事務所が安泰としていた時代は、終焉を迎えることになります。いわば戦国時代です。

宮迫博之と中田敦彦による新トーク番組 WinWinWiiin(ウィン ウィンウィーン)は、何が新しい?

WinWinWiiinの内容は、テレビ局では制作・放送不可能な内容です。この番組は、宮迫さんと中田さんはレギュラーメンバーで、この2人に加えて1名のゲストが参加する形態です。初回のゲストは、アイドルグループ「NEWS」の元メンバーでジャニーズ事務所を退職した手越祐也さんです。中田さんはともかく、宮迫さん、手越さんについては、芸能事務所の圧力によって、芸能界からは完全に葬られ、大衆の面前に出て芸能活動することは不可能になっています。しかし、Youtubeというプラットフォームを活用し、かつ教育系ユーチューバーとして活躍する中田さんの経験によって、大衆の面前に立つことができたのです。

YouTubeは、動画再生回数に応じた広告収入が得られるため、スポンサーの顔色を伺う必要から解放されるのです。加えて、自らの意思でスポンサーを募ることもできるので、自分自身に共感してくれるスポンサーを探すことができるのです。つまり番組作成は、スポンサーが主体ではなく、企画する中田さんや宮迫さんが主体になるのです。

芸能界もテレビ業界も既存の概念に囚われていると生き残れないことは明白です。Youtubeは、小規模な組織や個人でも世界に向けて番組配信ができるのです。この環境下で主導権は、芸能事務所ではなくタレント個人に移行します。中田さん、宮迫さんの新しいチャレンジに期待したいですね。