【楽天モバイル】後悔しないために事前に知っておくべき事

携帯電話関連

2021年春、携帯商戦は、例年以上に熱くなっています。docomo, au, Softbankが格安新料金プランを提示し、MVNO各社も値下げを仕掛けました。楽天モバイルに至っては、禁じ手ともいえる、データ使用量月間1GB未満であれば、何と無料という破格の価格設定を提示してきました。この春、今までの携帯電話会社との契約見直しをする方にとっては、目まぐるしく変化する条件に追いつけないですよね。デメリットとなり得る事柄を知っておけば、「こんなはずでは???」という悲劇が防げます。本記事では、楽天モバイルを検討している方に向けて、後悔しないために事前に知っておくべきことをご紹介します。

電波が悪い為、圏外病発症の可能性がある

楽天モバイルを契約するうえで、最も気になる点が、楽天モバイルの電波の繋がり具合ですよね。ネガティブなコメントはどうしても目に付きやすいので、楽天モバイルに対して悪い印象をお持ちの方は少なからずいらっしゃるかと思います。ただ、冷静に考えてください。コメントをしている人の携帯利用環境と、あなたの携帯利用環境は全く違うはずです。ご自身の携帯利用環境で、快適に使うことができるのであれば、他の人の評判が悪くても何ら問題ないはずです。楽天モバイルの電波状況はある程度事前に把握することができます。

契約前に楽天モバイルの電波が届いているのか確認できます

iPhoneの場合:設定→モバイル通信→ネットワーク選択 を進んでいくと下記のような画面になります。通常、自動になっていると思いますが、自動をoffにしてください。そうすると、右の画面のように、現在取得可能な各社の電波が表示されます。ここで、Rakutenまたは、440 11という表示があれば、楽天モバイルの自社回線が拾えることが分かります。自宅、職場等、あなたが、日頃、お過ごしになる場所で、440 11が表示されれば、電波の強さまでは分からないものの、楽天モバイルの電波が届いていると言えます。このテストは、屋内・屋外それぞれで試してください。楽天モバイルの電波は、屋内には届きにくい傾向があります。

 

自社回線エリアであってもパートナー回線を使用する可能性あり大

楽天モバイル自社回線エリアは、大手キャリアに比べると大変狭く、自社回線でサービス提供できないエリアについては、auのローミングサービスで補っています。ローミングサービスは、毎月5GBの制限があります。それ故、楽天モバイルユーザーとしては、可能な限り、楽天モバイル回線にアクセスすることが望ましいですね。

ところが、楽天モバイル自社回線は、都市圏であってもまだ発展途上です。大手3社に比べるとまだ、電波網が脆弱であることは否めません。その為、楽天モバイル自社回線エリアであっても、パートナー回線を使用する可能性があります。なので、楽天モバイル自社回線エリアにいるからデータ使い放題と思っていても、実際は毎月5GBのローミング枠が消費されている、ということが発生します。

iPhone利用には様々な制約があります

iPhoneは、動作保証外という位置づけです。使えなくはないのですが、使い勝手が悪いと感じることが発生します。事前にどのような制約があるのかを把握することが重要です。許容できない制約を契約後、知ると悲しいことが発生します。

iPhoneは、2018年以降発売のiPhone Xs, Xr以降に限られます

日本では、iPhoneユーザーが大変多く、iPhone占有率は6割とも7割ともいわれています。世界的にも、珍しいマーケットです。iPhoneユーザーが多い市場ではあるのですが、2017年秋発売以前のiPhoneでは、楽天モバイルを使用することはできません。

利用可能2018年以降に発売されたiPhone

 

iPhone 12 Pro Max
iPhone 12 Pro
iPhone 12
iPhone 12 mini
iPhone SE(第2世代)
iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 Pro
iPhone 11
iPhone XS Max
iPhone XS
iPhone XR

利用不可2017年以前に発売されたiPhone

 

iPhone X
iPhone 8 Plus
iPhone 8
iPhone 7 Plus
iPhone 7
iPhone SE
iPhone 6s Plus
iPhone 6s
iPhone 6 Plus
iPhone 6
iPhone 5s
iPhone 5c
iPhone 5
iPhone 4S
iPhone 4
iPhone 3GS
iPhone 3G

楽天リンク(電話アプリ)が発展途上 

楽天モバイルのメリットとして、専用アプリ(Rakuten Link)から発信した際に国内向け通話料が無料が挙げられます。しかし、このアプリが、発展途上なのです。皆さまのiPhone電話帳には、会社名だけ登録した電話番号があるかと思います。2021年3月現在、会社名だけ登録した電話番号には、全く対応していません。会社名に対して無反応なことによる不都合は、

  1. 専用アプリの電話帳からは、会社名検索ができません。従って、会社名から検索して発信することができません。
  2. 着信時には、会社名の表示がされない為、先方が通知した電話番号だけが表示されます。どの会社から着信したのか分かりません。iphone純正の電話アプリの着信履歴上でも会社名表示が出てきません。
  3. 楽天リンクをログアウトすると、これまで、iphone純正の電話アプリに記録されていた楽天リンク受発信の履歴が消えます。

Apple Watchに通知されない /電話着信時

楽天リンク(電話アプリ)をインストールした後、Apple Watchの動作が変わることに気づきます。従来は、着信が分かったのですが、Apple Watchには通知されないのです。Apple Watchには、電話が切れた後に、「不在着信」として通知されるのみ。これでは、意味がありませんね。着信時点で知らせて欲しいですね。

但し、2021年6月15日以降は、仕様変更により、iPhone純正の電話アプリに着信します。その為、この不具合は解消します。

まとめ:完璧なサービスを求めるユーザーには楽天モバイル不向き

総括すると、楽天モバイルは、新興勢力であるが故、様々な部分が発展途上です。それ故、発展途上であることを許容できる人以外は、楽天モバイルに乗り換えないのが無難です。一方で、発展途上であることを許容でき、かつ、大手通信キャリア3社にはない新しいサービスの開拓に興味がある人は、楽天モバイルに乗り換えることで安価にサービスを利用することができます。楽天モバイルのご使用に当たっては、ご自身の状況に合わせてご判断ください。

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楽天モバイルは他社とは異なるサービスが多いです。人によっては楽天モバイル一択の場合もあります。条件に合致する人には、楽天モバイルお勧めです。

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