楽天モバイルが使えない圏外エリア続出なのはなぜ?

携帯電話関連

第4の携帯電話会社としてサービス開始した楽天モバイル。日本全国に自社でネットワーク網を構築するには至っていない為、KDDI(au)のネットワークを間借り(=ローミングサービス)して、楽天モバイルユーザーに提供しています。

KDDI(au)は、2020年10月22日から東京都と大阪府、奈良県の一部地域で、楽天モバイルに対するローミングサービスを打ち切りを発表しました。該当地域にお住まいの方、および、行く機会のある方は、少なからず影響を受けることになります。現在、楽天モバイルユーザーの皆様はもちろんの事、現在、楽天モバイルへの乗り換えを検討されている方は、要注意です。

楽天モバイルとKDDIのローミングの契約期間は2026年3月31日までとなっており、都道府県単位で楽天モバイルの自社回線エリアの人口カバー率が70%を超えた時点で、ローミングの継続/終了を判断する契約となっています。このような契約に基づき、ローミングエリア提供エリアは、徐々に減っていくことが想定されます。

この情報は、楽天モバイルのサイトではなく、KDDI(au)のサイトに掲載されています。本来、楽天モバイルが告知するべき内容と思います。現在、楽天モバイルの自社ネットワーク網が脆弱な中、都合の悪いローミングサービス終了を積極的に告知しないことは、顧客本位ではない姿勢に見えます。

東京でローミングサービス終了する場所はどこ?

10月22日現在、順次終了中のエリアとして、以下の市町村が挙げられています。
八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、稲城市、羽村市、あきる野市、西東京市、瑞穂町、日の出町、奥多摩町、神津島村、小笠原村

そして、2021年3月末までに、東京都内では、全域がローミングサービス終了となっています。

大阪・奈良でローミングサービス終了する場所はどこ?

10月22日現在、順次終了中のエリアとして、以下の市町村が挙げられています。

堺市、岸和田市、豊中市、池田市、吹田市、泉大津市、高槻市、貝塚市、守口市、枚方市、茨木市、八尾市、泉佐野市、富田林市、寝屋川市、河内長野市、松原市、大東市、和泉市、箕面市、柏原市、羽曳野市、門真市、摂津市、高石市、藤井寺市、東大阪市、泉南市、四條畷市、交野市、大阪狭山市、阪南市、豊能町、能勢町、忠岡町、熊取町、田尻町、岬町、太子町、河南町、千早赤阪村

奈良市、大和高田市、大和郡山市、天理市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、生駒市、香芝市、葛城市、宇陀市、平群町、三郷町、斑鳩町、安堵町、川西町、三宅町、田原本町、明日香村、上牧町、王寺町、広陵町、河合町

ローミングサービス終了にともなうネット上の声

ネット上では、早速、楽天モバイルユーザーのお困りの声が散見されるようになっています。

https://twitter.com/BigPinscher/status/1321033684200247296?s=20

ローミングサービスが終了したことを知らないと思われる投稿もあります。

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今後、楽天モバイルとどう付き合っていくべきか?

都道府県単位で楽天モバイルの自社回線エリアの人口カバー率が70%を超えた時点で、ローミングの継続/終了を判断する契約となっていることを根拠に、楽天モバイルの自社ネットワークが脆弱であるにも関わらずローミングサービスを停止するのは、ユーザー視点を欠いているものと言わざるを得ません。携帯電話は、市民生活になくてはならないものです。日本国内の人が立ち入ることのできる場所において、圏外の状態が発生することは、あってはならない事です。

今回のローミングサービス停止を受けて、楽天モバイルは新規顧客の獲得が難しくなるのではないでしょうか?

これから新規で楽天モバイルに転入することを検討されている方は、ご自身の生活環境で快適に使えるように、バックアップ回線の契約も併せて検討されることをお勧めいたします。