楽天モバイルが5Gのサービス開始ともに、5Gを意識したサービス名称「Rakuten UN-LIMIT V」に変更しました。従来は「Rakuten UN-LIMIT 2.0」という名称でした。料金は、「Rakuten UN-LIMIT」サービス開始当初からの据え置きで、¥2,980/月です。サービス名称を変更する程、5Gに力を入れていることから、楽天モバイルの5Gエリアはどこなのか気になりますよね。また、楽天モバイルの5G対応機種もおさえておきたい情報でしょう。iPhoneユーザーであれば、当然、iPhone12の対応状況要確認ですね。それでは、早速、楽天モバイル5G対応エリア、および、5G対応機種について確認してきましょう。果たしてiPhone12の動作確認は取れているのでしょうか?
楽天モバイル5Gエリアはどこ? (2020年11月時点)
楽天モバイルによれば、2020年11月時点で6つの都道府県でサービスを開始したと発表しています。しかし、詳細をみると、5Gが提供されているエリアは殆ど存在しないことが分かります。この内、市街地といえる地域を赤字で示します。
都道府県名 | エリア詳細 |
北海道 | 札幌市白石区南郷通15丁目南付近 |
埼玉県 | さいたま市大宮区桜木町1丁目付近 さいたま市中央区新都心付近 |
東京都 | 世田谷区瀬田1~4丁目付近 世田谷区上野毛1~4丁目付近 世田谷区玉川1~2丁目付近(楽天モバイル本社所在地) 世田谷区中町1丁目付近 世田谷区野毛2~3丁目付近 板橋区板橋3丁目付近 |
神奈川県 | 横浜市西区浅間台付近 |
大阪府 | 大阪市北区堂山町付近 大阪市北区曾根崎1丁目付近 |
兵庫県 | 神戸市兵庫区御崎町1丁目付近 |
各地で土地勘のある方であればお分かりと思いますが、各都市の中心部では、5Gサービスが展開されていないことが分かります。例えば、東京の5Gエリアは、楽天モバイル本社が所在する世田谷区玉川1丁目を中心に展開しています。下の地図をご覧いただくと、東京中心部からは外れていることが分かります。
5Gを意識したサービス名称を変更したものの、実態は全く追いついていないことが分かります。とはいえ、競合他社も、全国で5Gエリアを展開できているわけではありません。どの携帯電話会社であっても、5Gサービスを全国で問題なく享受できるのは、まだ先の話となります。それ故、楽天モバイルユーザーであっても、Docomo, au, Softbankのユーザーであっても、現時点で5G対応の電話機を急いで買い求める必要はありませんね。
楽天モバイル5G対応機種は?iPhone12は使えるの?
現時点でお手元のスマホが老朽化している為、新しいスマホに取り替えたい、という人については、今後、提供エリアの拡充が期待される5Gサービスを享受できる5G対応スマホの買い替えを検討されることでしょう。
楽天モバイルで使用可能なiPhoneは、2018年発売のiPhone XS, iPhone XR以降のiPhoneとなります。今年は、5G対応のiPhone12シリーズが発売されました。楽天モバイル公式ホームページでは、iPhone12の動作確認ができた旨、報告されています。ただし、Androidでは提供されている海外ローミングサービスは、残念ながら使えません。海外ローミングサービスが使えないのは、iPhone12のみならず、iPhoneシリーズ全般で共通です。
iPhone12シリーズは、5G対応とはいうものの残念ながらSub-6しか対応しておらず、本命の高速通信規格であるミリ波には対応していません。
楽天モバイル5Gに対応したAndroidは?
楽天では5G対応Androidとしてスマホ「Rakuten BIG」と、「AQUOS R5G」の2種を取り扱っています。楽天モバイルがイチオシの5G対応のAndroidは、Rakuten BIGです。
楽天モバイル5Gに対応したRakuten BIG
Rakuten BIGは中国ZTE製の5G対応端末です。BIGと命名している通り、6.9インチの大型ディスプレイを備えています。楽天モバイルが展開する5GのSub-6とミリ波の両方に対応しています。iPhone12シリーズは、Sub-6しか対応していないので、Rakuten BIGの方が本格的な5G対応端末といえますね。価格は、税込みで¥69,800です。Rakuten BIGはプライベートブランド製品で、元となるマシンは「ZTE Axon20 5G」です。Rakuten BIGの特徴は、eSIM専用機である点です。言い換えると、物理SIMは使えません。「ZTE Axon20 5G」と共通の部品を使っている為、ナノSIM+マイクロSDカードのカードトレイがついていますが、使えません。
楽天モバイル5Gに対応したAQUOS R5G
シャープのフラグシップモデルAQUOS Rシリーズの最新モデルが5G対応スマホが、「AQUOS R5G」です。6.5インチディスプレイを備えています。楽天モバイルが展開する5GのSub-6のみの対応となり、ミリ波には対応していません。それ故、5Gとはいえ、それ程の高速性は期待できません。価格は、税込みで¥117,091です。Rakuten BIGと比較すると、かなりの高価格です。
まとめ:5Gは発展途上 過度な期待は禁物です
以上のように、楽天モバイルは5Gサービス提供はしているものの、5G提供エリアは極めて限られており、実質的には殆どの人が使えない状態にあると言って過言ではありません。また、5G対応端末の側面から見ても、iPhone12、Rakuten BIG、およびAQUOS R5Gの3種しか対応していません。当サイトの意見としては、5Gは発展途上で、過度な期待をするべきではないと考えています。2021年秋に発売されるであろう2021年型のiPhoneの5Gミリ波対応具合、5G対応Androidのラインアップ拡充、および楽天モバイル他、各携帯通信会社の5G提供エリアの拡大の進捗を見ながら、5G端末の購入を検討することをお勧めいたします。