楽天モバイルの圏外病問題。楽天モバイル自社ネットワークエリアのみならず、パートナー回線エリアでも発生しています。突発的な圏外病であれば、ちょっとした工夫で圏外を改善できる可能性があります。この記事は、以下の3点を満たす方にお勧めの解決策です。
- 楽天モバイルの電話番号をメインでお使いの方
- ご自身の生活圏で、楽天モバイルが時々圏外になっている方
- ご自身の主たる携帯使用場所では、Wifiが使える状態にある
常時圏外の環境で、楽天モバイルをご使用の方については、筆者がご提案する方法では解決できません。
楽天モバイルのメリット・デメリットおさらい
楽天モバイルをお使いの方は、以下のような点に魅力を感じて使ってみようと思われたのではないでしょうか?
- 楽天モバイル自社ネットワーク圏内での費用上限、¥2,980/月
- 国内向け通話料無料
しかし、楽天モバイル自社ネットワークは脆弱なため、行く先々で圏外になるリスクを否定できません。KDDI(au)のローミングサービス(=パートナー回線と呼ばれているサービス)終了に伴い、すでに圏外が頻発している方は、現時点でお困りのことと思います。また、今後、ローミングサービスの終了予定に伴い圏外になることが想定される方は、ご不安の事と思います。東京都については2021年3月末にローミングサービス原則終了となりました。ご自身の生活圏内に楽天モバイルの自社ネットワークが拡充されるまで、安定した電波が提供されない可能性が高くなります。楽天モバイルが早急に対策してくれればよいのですが、早急な対応をしてくれるか分かりませんよね。ちょっとした工夫で、楽天モバイルの圏外問題の解消できる可能性があります。
この地図は、2021年4月1日時点の東京周辺のローミング提供状況です。東京都内では、原則、ローミングが停止されていることが分かります。
筆者は、東京23区内で、楽天モバイルを使用しています。2021年3月中の使用実感としては、圏外病罹患はゼロではありません。しかし、著しい不都合には遭遇していません。むしろ、いずれの時間帯でも20Mbps以上での利用ができました。また、PC利用時のテザリングも快適に使用することができました。主たる活動エリアが東京23区の方であれば、ほぼ問題なくお使いいただけるのではないでしょうか。
楽天モバイル使用時に突然圏外病にかかった場合に試すことは?
いままで圏内で使えていた場所でも、突然、何らかの事情で圏外病にかかることがあります。これは楽天モバイル以外でも起こりうることです。このような場合にまず試して頂きたいのは、一旦機内モードにした後、再度、通常モードにすることです。この操作を行うことで、ケータイは、電波を探しに行きます。再度、電波をうまくつかむと圏外病は解消します。
機内モードにするには、iPhoneの場合、この写真の黄色の部分をクリックすることで機内モードになります。黄色くなっているときは機内モードです。
Dual Sim機能を活用して圏外病を回避しよう
デュアルSIM対応のスマホを使用すれば、圏外問題は解消できます。電話番号は、楽天モバイルに紐づけているので、楽天モバイルと組み合わせて使用するSIMは、データ通信専用のSIMでかまいません。外せない要素としては、通信状態が良いことだけです。主なデータ通信専用SIMは以下のものがあります。下記表はいずれも税別です。各社の価格は、2021年3月6日時点です。
物理SIMのデータ専用プラン: 楽天モバイルはeSIMを選択してください。
MVNO | 通信会社 | 容量 | 料金 |
mineo | docomo, au , Softbank | 500MB〜20GBの6つのコースから選択 | 800円~1,750円 |
日本通信SIM | docomo | 20GBのみ (70分の通話料込み) | 1,980円 |
Biglobe | docomo, au | 3GB~ 30GBの5つのコースから選択 | 900円~6,750円 |
eSIMのデータ専用プラン:楽天モバイルでは、物理SIMを選択してください。
IIJmio eSIMサービス「データプラン ゼロ」をご紹介します。
- 初期費用:3000円+eSim発行料200円→合計 3200円 (2021年3月31日まで、初期費用1円キャンペーン中。過去、延長実績があるため、今回も延長の可能性があります。)
- 月額料金:150円/月 (データ量0GB)
- 追加データ量:最初の1GBは300円、 2GBから10GBまでは450円
つまり、ランニングコストとしては、データを一切使わない月は月額150円、少しでも利用する場合は月額450円~となります。
楽天Linkを使った通話し放題は、楽天モバイル圏外病でも使用可能
本稿を目にされている皆さまは、できるだけ費用を抑えたい、というお気持ちで楽天モバイルをお選びの事と思います。国内通話料金無料はとても魅力ですよね。でも、圏外になったら電話を掛けることも、受けることもできないから不安、とお思いですよね。でも、楽天モバイルの無料通話アプリ「楽天Link」の仕組みを理解すると、通話できないという問題解消する術が見えてきます。楽天Linkは、インターネットにさえ接続していたら電話の受発信ができます。つまり、楽天モバイルの圏外であってもかまわないのです。そして、楽天Linkからの国内向け発信は、当然ですが無料(ただし、0570など一部の特殊番号を除く)です。従って、Dual Simの活用、あるいは、Wifiへ接続をすれば、電話発着信できないという問題も、発信時の通話料問題も解消するのです。
楽天リンクのメリットは、こちらの記事をご覧ください。

※iPhoneアプリの仕様変更により、2021年6月15日以降、楽天モバイル圏外の場合、着信できなくなります。Androidには、仕様変更の影響はありません。
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